世界遺産・沖ノ島を守る禁忌・掟とは?

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夏にもユネスコの世界文化遺産の登録となりそうな福岡県の沖ノ島ですが、一般人は上陸できない立ち入り禁止の島であり、さらには女人禁制という禁忌があります。

「神宿る島」として 昔から厳しい掟で守られてきたからこそ、現在もそのままの姿で残されているのです。現在も残されている禁忌・掟とはどういったものなのでしょう。


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沖ノ島上陸の禁忌・掟とは


沖ノ島には、基本的には一般人は上陸できません。上陸できるのは宗像大社の神官のみと決まっています。

例外として年1回だけ上陸が許された日があります。それは、日露戦争で日本海海戦が開かれた5月27日のみ。島の近海で、激しい戦闘があったことから、戦没者を慰霊する「現地大祭」が開かれるのです。

この大祭に抽選で選ばれた男性約200人だけが上陸を許されます。それも海で裸で身体を清めた後の上陸と厳しく決められています。裸といっても、まさに素っ裸。ふんどしの着用も認められていないのです。

神官といえども、例外はなく 真冬の海で素っ裸で清めた後ようやく上陸されるそうです。
本当に、神聖な島なんですね。


そして、女性の立ち入りは禁止。つまり女人禁制の地という事。これらの伝統について宗像大社は「世界遺産になってもスタンスは変わらない」としています。



その他の掟・禁忌とは


神聖な島なので、上陸制限以外にも、現在も禁忌が残されています。


◎島で見たり聞いたりしたものは、一切口外してはならない
◎島から一切、何も持ち出してはいけない
◎島内では、牛や豚などの四本足の動物を食べてはいけない
◎島内や近海では、「死」や「酢」、「塩」などを忌み言葉として、それぞれ「くろやうせい」、「みみとり」、「なみのはな」などに言い換える

など、とてもきびしいようですが、これは島全体がご神体だという事を考えれば当たり前の掟だと納得が出来そうです。「一木一草一石(いちもくいっそういっせき)たりとも持ち出すことは禁ずる」。。。
神様の一部を持ち出すとか、恐れ多いですよね。

周辺での釣りも禁止されているようです。「海は島ではないのでは・・・」は通用しないようなので、要は近づくのも禁止なんだと思います。でも、島から何キロからはOKといった明確なルールはないようなので、これから無駄に近づく人が増えるのではと言った懸念が残りますね。



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本当に沖ノ島からは何も持ち出せない?


神様の島だという沖ノ島。これほど厳しい制限があるのも納得が出来るのですが、実は一つだけ持ち出すことが許されているものがあります。

それは、島の「湧き水」です。御神水と呼ばれるこの水だけが唯一持ち出すことが許されているそうですが、この水どんな味がするんでしょう?

手付かずの自然が残る島の湧き水、しかも神様の島の湧き水なんてすごくご利益がありそうですよね? なんか、どんな病気だって治りそうな気がします。



最後に


昔から、地元の人々の厚い信仰心に守られてきた島なので、宗像大社の意向通り、このまま島を守って欲しいですね。



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